はじめに
環境 Windows11
iPhone SE 2020
AQUOS sence 4 Lite
HDMIを使用する方法に関しては言及しません。
iOS
適切なミラーリングソフトを使用します。
おすすめなのは Reflector(有料) か LetsView(無料) のどちらか。
音ズレについて
「遅延が少ない!」系の評判は参考にするべきではないです。
ミラーリングは基本的に映像も音声も遅れて見聞きすることになります。紹介していないミラーリングソフトも含め、データ通信の形式的に実際のゲーム画面に対して明確に遅延を感じるレベルの音ズレは必ず発生することを覚えておいてください。
ソフト個別の性能より、Wi-Fiの速度・安定性の方が大事。
Reflector
自分が使用しているミラーリングソフト(有料)
https://www.airsquirrels.com/reflector
ナンバリングが存在しているが、実際のところどれも性能に変わりはない。
ウィンドウの縁を非表示にすることができ、綺麗にゲーム画面を共有可能。
気になったらまずフリートライアルで触ってみるのをおすすめする。
LetsView
とりあえず無料で使いたいならコレ一択
https://letsview.com/jp/
OBSを使ってYouTubeなどで生配信する場合の最適解。
ただし、今回はDiscordでの画面共有想定なので評価は一つ落ちる。
理由としては、ウィンドウ/フルスクリーンのどちらでも黒縁が発生する点にある。
これが気にならないのであれば、十分な画質で画面共有できる。
無料で使えるミラーリングソフトは簡単に検索しても複数ヒットしますが、その中で一番マシなのがLetsViewです。
Android
複数ソフトを組み合わせます。
使用するのは scrsndcopy, OBS, ウマドの3つです。
何なのかを軽くして最後にセットアップ方法を説明します。
scrsndcpy
scrcpyとsndcpyを合体させたもの
https://github.com/amate/scrsndcpy/releases
ミラーリングと違い、映像と音声のプロセスが別になっており、これ単体だと画面共有した際に視聴している相手からすると音が何も出ていない状態となります。
ついでにPCからAndroidを操作できる。
OBS Studio
録画と生放送用のソフトウェア
https://obsproject.com/ja/download
別々となっている映像と音声をミックスするために使用する。
ウマド
任意のウィンドウのウィンドウサイズや位置を自動で変更できるツール
https://booth.pm/ja/items/2813085
無くても配信可能ではあるが、あると便利。
NaiNai
公式でタスクトレイ対応していないソフトをタスクトレイ対応させるツール
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/nainai/
これもあると便利。
完成系
1080p60fpsでの画面共有を、非Nitroが視聴する画面をキャプチャしたもの
セットアップ方法
1. USBデバッグを有効にする
開発者向けオプションを有効→USBデバッグを有効
https://developer.android.com/studio/command-line/adb.html#Enabling
2. scrsndcpyでPC上に映す
scrsndcpy.exe
を起動して config
をまず設定する。
自分は以下の内容で設定している
- scrcpy
- 最大サイズ:
1280
- 最大FPS:
60
- ビットレート:
50
- 再生を遅らせるフレーム数:
0
- ビデオバッファ:
50
- 画面のリサイズを禁止:
✓
- 最大サイズ:
- sndcpy
- バッファサイズの倍数:
2
- バッファの最大サンプル数:
1000
- バッファサイズの倍数:
Screen Sound Copy
を押してちょっと待つと画面がPC上に映し出される。
音声が出ていない場合は manual sndcpy
を押す。
3. OBS Studioの設定
OBS Studioを起動。
ソースの追加
ウィンドウキャプチャで [scrcpy]: My device
アプリケーション音声キャプチャで [scrsndcpy.exe]: scrsndcpy
それぞれソースに登録する。
音声モニタリングの設定
音声ミキサーを右クリック、オーディオの詳細プロパティを開く
アプリケーション音声キャプチャの音声モニタリングを モニターと出力
に変更する。
OBS Studioの出力デバイスを変更
Windowsの音量ミキサーを引き、OBSの出力デバイスを使用していないものに変更する。
(ミュート状態にしてあるモニターなど)
設定後、OBSを再起動
画面共有
OBS Studioのプレビュー部分を右クリックし、ウィンドウプロジェクター(プレビュー)
Discordでウィンドウプロジェクターを画面共有の対象にすると音ありの映像を共有できる。
画質と音量の調整
ぼやけてたり、音が(小さい|大きい)場合があるためそれの調整
scrcpy
にはシャープとレンダリング遅延のフィルタを設定するといい感じになります
ウマドの活用
このままだと ウィンドウプロジェクター(プレビュー)
のウィンドウが小さく、手動で大きさを変更しなければならない上に、大きくしても単純にウィンドウが作業の邪魔であるため、その部分をウマドで解決する。
ウマドを管理者権限で開く
対象アプリを ウィンドウプロジェクター(プレビュー)
にする
詳細設定を開き、(縦長|横長)サイズの詳細設定をする
- 横長サイズの詳細設定
- X:
0
- Y:
2160
- W:
1920
- H:
1080
- X:
OBS Studioの基本キャンバスサイズが 1920x1080 なので、それに合わせた
さらにウィンドウが邪魔なのでモニター上には表示されない位置を指定した
ウマドはタスクトレイのアイコンをクリックすることで、起動と格納をトグルで操作できる
NaiNaiの活用
最小化だとscrsndcpyのウィンドウがタスクバーに残ってしまうため、NaiNaiを使用してタスクトレイへ格納するようにする
タスクスケジューラの活用
OBS Studioとウマドはスタートアップを設定しておくと便利です。
shell:startup
に管理者権限のショートカットを置いても意味ないので、タスクスケジューラを使用します。
タスクの作成から最上位の特権で実行するにチェックを入れた上で設定すればOKです
OBS Studioに関しては直接 obs64.exe
を指定すると en-US.ini のエラーを吐くときがあるため、.batを介して起動するように設定すると良いです
cd "C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit"
start obs64.exe --minimize-to-tray
まとめ
便利